2021-04-22 第204回国会 参議院 国土交通委員会 第12号
この見直しに当たって、専門家から成る検討会を設けて、河川整備基本方針に用いる雨が将来どの程度増加するか等について御検討いただいたところ、二十一世紀末時点で世界の平均地上気温が二度上昇した場合を想定し、降雨量を一・一倍とするとともに、過去に経験したことのない雨の降り方も考慮して治水対策の検討の前提となる基本高水を設定すべきとの見解が示されたところです。
この見直しに当たって、専門家から成る検討会を設けて、河川整備基本方針に用いる雨が将来どの程度増加するか等について御検討いただいたところ、二十一世紀末時点で世界の平均地上気温が二度上昇した場合を想定し、降雨量を一・一倍とするとともに、過去に経験したことのない雨の降り方も考慮して治水対策の検討の前提となる基本高水を設定すべきとの見解が示されたところです。
「観測事実」というコーナーを見てみますと、最近三十年の各十年間の世界平均地上気温は一八五〇年以降のどの十年間よりも高温であること、それから、一九七一年から二〇一〇年において海洋の上部、ゼロメートルから七百メートルで水温が上昇している、さらに、三千メートル以深、よりも深い海洋深層で水温が上昇しているなどなど、非常に科学的知見に基づいた観測の事実がここでも紹介されています。
この第五次報告書におきましては、今申し上げましたような数字的な話に加え、気候システムに対する人為的な影響に関する証拠は、第四次の報告書、七年前の報告書以降増加し続けていること、そして、二十世紀後半以降の世界平均地上気温において観測された気温上昇の半分以上は温室効果ガス濃度の人為的増加等によって引き起こされた可能性が高いというふうに示されているところでございます。
また、現在と比較して今世紀末までに、世界の平均地上気温につきましては、対策にもよりますけれども、〇・三度から四・八度、そして、世界の平均の海面水位につきましては二十六センチから八十二センチ上昇するという予測がされている、そういったようなことなどが示されております。
その内容は、全地球平均地上気温は、二十世紀中に〇・二から〇・六度C上昇する事実を、また、全地球平均海水面が二十世紀中に十から二十センチメートル上昇していくことが報告をされました。また、氷河の後退や永久凍土の融解など地球的に気象変化をもたらして、世界じゅうの多くの生態系を壊している現実を提示したことは、地球上の人間活動によるものであることの証拠を示したことになりました。
そこで、気候変動に関する政府間パネルの第三次評価報告書では、二十一世紀中に全球平均地上気温が一・四度Cから五・八度C上昇すると将来予測をしていますが、琵琶湖や丹波山地の環境に与える影響ははかり知れないものと考えます。日本においても、温室効果ガスの大幅な排出削減が、一刻の猶予もない緊急課題になっております。環境大臣の温暖化に対する危機の認識をお聞きいたします。
そこで、環境省にお伺いをいたしますけれども、先ほど大臣もおっしゃいましたが、IPCCの第三次評価報告書では、二十一世紀中に全球平均地上気温が一・四度Cから五・八度C上昇すると将来予測をしているわけですけれども、こんなことになりますと、琵琶湖の環境に与える影響というのははかり知れないものがあるのではないか、私はそのように考えておりますが、いかがでしょうか。
温室効果気体の排出に対しまして特段の対策を講じない場合、つまり現在のようなままで推移した場合でございますが、その場合には、地球全体の平均地上気温が現在よりも二〇二五年まで約一度C、来世紀末までには約三度C上昇いたしまして、また、海面水位については来世紀末までに約六十五センチ上昇する可能性があるとこれらの報告書におきまして報告されているわけでございます。
この私どもの検討部会あるいは気象庁の独自の調査、あるいは世界気象機関あるいは国連環境計画の気候の変動に関する政府間パネル、これらの総合的な検討の結果では、十九世紀末から現在までのおよそ百年間の間に地球全体の平均地上気温は〇・三度から〇・六度上昇したものと見積もられているわけでございます。
○説明員(櫻岡勉君) 世界気象機関と国連環境計画によります気候変動に関する政府間パネルがございますが、そこでまとめられました「気候変動の科学的評価」という報告書によりますと、十九世紀末から現在までのおよそ百年に、地球全体の平均地上気温が約〇・三度から〇・六度の上昇、海面水位では十センチから二十センチメートル上昇したと見積もられております。
特に北半球の平均地上気温の変動は近年著しく増大しているわけでございます。したがいまして、これからの一九八〇年代も引き続き年年の天候は変動が大きくなる、異常気象が発生しやすい可能性を含んでいる、こう予測しております。